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静岡市の意見書
(2002年7月1日分)



浜岡原子力発電所のたび重なる事故に当たり抜本的な対策を求める意見書


昨年11月7日の中部電力浜岡原子力発電所の配管破断事故、同9日の原子炉下部からの水漏れ事故で一気に高まった市民の原子力発電所に対する不安を受けて、去る3月19日、静岡市議会は全会一致で意見書を採択し、国の責任において事故原因の徹底究明と、原子力発電所の全システムの再点検、抜本的な安全対策を講ずるよう、強力な指導・監督と求めたところである。

 しかるに、十分な点検で安全は確保されたとして再起動がなされた直後の浜岡原子力発電所2号機において、またもや余熱除去系低圧注入管隔離弁のドレン配管から放射能を含んだ冷却水の漏えいが発生し、緊急停止した。どのような点検が行われ、国はどのように確認したのかと、市民の不安と不信は一気に高まっている。

 静岡市議会としては、国民、市民の不安を解消し、原子力発電所の安全を保証するために国として下記のことを実施されるよう求めるものである。

1  事故を起こした1号機、2号機については、国も参加して細部まで徹底した事故原因の究明を行い、その結果を公開すること。その間、安全確保が確認されるまで運転再開をしないように指導すること。
2  原子力発電所の安全確保に向けた抜本的な対策を実施すること。
3  緊急に、地震時の原子力発電所の事故発生を想定した防災対策を想定し、地方自治体に示すこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成14年7月1日

静岡市議会   

内閣総理大臣 小泉純一郎 様
総務大臣   片山虎之助 様
文部科学大臣 遠山敦子  様
経済産業大臣 平沼赳夫  様
防災担当大臣 村井 仁  様
科学技術政策担当大臣 尾身幸次 様
衆議院議長  綿貫民輔  様
参議院議長  倉田寛之  様