中部電力浜岡原子力発電所1、2号機の廃炉を求める意見書
5月25日未明、前日に運転再開したばかりの中部電力浜岡原子力発電所でまた事故が発生した。
昨年11月、1号機で水素爆発による配管破断が発生、更にさかのぼって、少なくとも7月から原子炉底部から水漏れが続いていたことも判明し、中部電力浜岡原子力発電所の周辺に住む私たち住民に大きな衝撃を与えた。
昨年11月の事故発生後、私たちは中部電力に抗議し、説明を求めてきた。
「十分な点検をした」「老朽化ではない」と中部電力は強調、また原子力安全・保安院は、5月、中部電力の報告書を「妥当」とする「最終報告書」を発表した。
住民の不安感が解けないまま、今回の運転再開となった矢先の事故に、私たちは大きな怒りと不信の念をますます強くしている。
更に今回の事故は、外部への放射能漏れはなかったというが、ECCS低圧注入系配管での水漏れであったことは重大である。
予想される東海大地震の震源域に建つ中部電力浜岡原子力発電所1、2号機については廃炉とするよう重ねて強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成14年6月17日
静岡県榛原郡吉田町議会
提出先
静岡県知事
文部科学大臣
経済産業大臣
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