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変わった? 新聞の「浜岡報道」

7月17日(木)、静岡新聞朝刊28面に「東海地震説の石橋神戸大教授 想定外の対策強調」というタイトルの記事が載りました。(紙面では7段組。縦11文字×87行、石橋教授の写真付) 記事の全文。

また、地元のSBS放送のテレビ夕刊「ニュースの森」でも石橋氏の講演がニュースになり、参加者の「怖い。放射能だけは自分達がいくら注意しても防ぎようがないからクリーンエネルギーに変えていくべきだ」という声が放送されたそうです。

これまで、浜岡原発の地元、静岡新聞では東海地震や浜岡原発を個別に取り上げることはあっても、両者を組み合わせる記事はほとんど掲載されることはありませんでした。唯一の例外は、静岡新聞の顧問である茂木清夫前地震予知連絡会会長の「論壇」記事です。

そもそも、茂木発言(7/1朝日)にしても石橋発言(7/10毎日他)にしても、今回が初めての指摘ではないし、新聞記事として落としても(掲載しなくても)何の問題もないタイプのものです。営業サイドからしたら、電力会社を刺激しないため、なるべく載せないで欲しいはずです。

それが新聞記事になったということは、各新聞の編集デスククラスの危機感が相当に高まっている証拠なのかもしれません。

今回の静岡新聞に関しては、全国紙の記事の刺激を受けて、とうとう地元紙として浜岡原発の危険性を指摘できるようになったのか? と私たちは期待しています。

また7/15、朝日新聞静岡支局の「e-デモクラシー静岡」に「浜岡原発は大丈夫か 」という題名の投書が掲載されました。これまで私を含めて、多くの人々が浜岡の危険を訴えるメールを投書してもボツになっていたのが、ここにきて掲載というのは単なる偶然でしょうか? (投書した方と私たちに繋がりはありません。)


今月に入ってから、全国紙の支局も地元紙も含めて静岡のマスコミは大きく変わったのではないか、という印象を私は持っています。

その根拠の一つとして、7/11に米人地質学者、ローレン・モレさんが浜岡原発を視察した後、記者会見をしたのですが、記者からの質問が相次いで予定より1時間半も延びたこと、その後、記者の関心度が相当に強まった様子だという話を複数から聞いていることがあります。(やはり日本人は欧米人の言うことには耳を傾ける。)

先日、私たちの仲間が小さな学習会を開きました。その際、ダメで元々で記者を呼んだところ、ちゃんと記者が来て、1時間半の間、話を聞いていったそうです。

各新聞の「浜岡報道」と記者の関心の強さは一年前とは比較にならないほど、大きく変わったのは間違いないと言えるでしょう。(山内