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7/19朝日新聞(名古屋版)が7段抜きで「東海地震で原発危ない?」の記事を掲載

7/19(土)の朝日新聞名古屋版に7段抜き(縦11文字、118行)で大きく浜岡原発と東海地震を直接結びつける記事が掲載されました。震源域の中の浜岡の位置やプレートの図解も載っています。

内容は、地震学会で東海地震の震源域に浜岡原発があることの危険性を強く警告する石橋教授と茂木教授、そして「事故は起きない」と反論する中部電力の「論争」という形で双方の意見を伝えています。

この記事自体に目新しい切り口はないものの、全国紙に(地域版ですが)これだけ大きく「東海地震で原発危ない?」という内容のが掲載されたのは、この問題が少しずつタブーでなくなってきた証拠かもしれません。

記事はあくまでも、二名の教授と中部電力の言い分を紹介するという形で、記者の分析や見解は含まれていません。

また、地震の際に放射能が漏れ出す過酷事故が発生した場合、静岡県内をはじめ、近隣がどの程度汚染され、人体にどのような影響があるのか、また日本経済、はたまた世界経済はその時どうなってしまうのか、という重大な点の分析は一切ありません。


先日、原子力資料情報室の方が試算したように、1〜4号機が放射能漏れを起こし、使用済みの核燃料のプールまで干上がった最悪の場合、「発電所から風下方向の70キロメートルまでの範囲の人全員が全身被曝によって死亡し,110キロメートルの範囲の人の半分がやはり全身に浴びた放射線や放射能によって死亡」するそうです。

さすがに現状では、そこまで踏み込んだことは書けないのは理解できることですが、問題の重大性を考えると、何らかの被害想定は記事としてぜひ掲載してほしいところです。(山内)